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記事誤植で恐れる内部粛清 中央宣伝部がネット最大手を調査、処罰へ

2016年07月22日
記事誤植で恐れる内部粛清 中央宣伝部がネット最大手を調査、処罰へ

【新唐人2016年07月22日】

 

中国インターネット最大手テンセントのニュースサイトが7月1日、中国共産党成立95周年大会で習近平国家主席が行った講話についての記事で、「習近平が重要な講話を発表」と記述するところを誤って「習近平が狂って重要な講話を行う」と記述したことが、政府内で問題となっている。

 

「習近平が発表する」と書くべきところを「習近平が発飆(狂うという意味)する」と書いてしまったのだ。ネットでは笑いの種となった誤植だが、テンセントは10億人のユーザーを有するマンモスネットメディア。中央宣伝部はその影響力を憂慮し、この誤植を大問題と捉え、調査グループを組織してテンセントを調査することにした。

 

7月21日付香港紙『明報』の報道によると、調査グループは初期段階の調査結果に至り、同社編集長の王永治氏と誤植に関与した責任者を辞職させるよう求めるという。さらに、同社の管轄を深圳網信弁から北京網信弁へ変更するという。

 

また、調査グループは同社のニュース配信アプリ「天天快報」も調査し、党の指導者に関して政府の見解と異なる描写が記述中にあるとして、これらの記述を削除し、歴史に関する話題については厳格に審査するよう命じた。もしも調査グループの求めに応じなければ、軽ければ歴史関連の話題をすべて封鎖、重ければ同アプリを停止させるとした。

 

中央宣伝部が今回の強硬手段に出たのは、中央宣伝部を掌握する劉雲山が、自分たちの失態を捉えて習近平と王岐山が攻撃してくるのをかわす目的があると見られる。

 

今年3月には新華社が習近平を「最高指導者」と書くところを一字間違えて「最後(の)指導者」と書いてしまったことで、中央宣伝部への攻撃材料を与えてしまった。この二の舞を踏むまいと、今回いち早く自ら関係者の処罰に乗り出したのである。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/21/a1277232.html(中国語)

 

(翻訳/白白)

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